長い間、お客様と向き合ってきた医師であるかよこ先生。空間のあり方、お客様の居心地、医師としてのオペレーション、スタッフの方々への思い、すべて、お考えは整っています。猛暑の夏。空調ゼロの空間でかよこ先生と現地確認からはじまりました。全員水を片手にお話しや各所確認をしました。それから数ヶ月、詳細の計画はスタートしました。かよこ先生はその間に、さらにお考えを深めます。私はその思いをお聞きし、デザインを進めました。オペレーションは、言わずとも先生が思い描くものが、設計そのものです。その空間の空気を感じながら、デザインを詰めていきます。絵を描き、素材を検討し、カラーを検討し、質感のバランスを何通りも・何度も考え続けます。透明感やブルーグリーン。同時に対極にある自然な質感。このようなキーワードを基にミーティングを重ねていきました。

さらに、この場は医療空間です。様々な機器とその機能について確認します。不明点が無い状態になり、着工を迎えます。工事の進捗は常に確認いただきます。同行し、実際に見ていただき、現場は進んでいきます。その間にもかよこ先生とはミーティングを行います。朝、お待ち合わせをし、視察やショールーム周り、食事をし、会話をし、次に保健所に伺い確認を重ねる。このようなミーティングを何度と行うことで、思いを感じ、提案することと同時に、教わることがたくさんありました。完成が近づき、スタッフの方々とも連携を日々とります。スケジュール確認、機能の確認、備品やオペレーションまで。緊張感のある最終の仕上げを行っていきました。そして、完成。開業のセレモニー。テープカット。祝 現在、かよこ先生をはじめ、スタッフの方々の笑顔とともに。日々、運営されています。